裏窓からは 夕陽が見える
洗濯干場の梯子が見える
裏窓からは
より添っている ふたりが見える
裏窓からは 川が見える
暗いはしけの音が聞こえる
ときどきひとの別れが見える
裏窓からは あたしが見える
三年前はまだ若かった
しあわせそうな ふたりが見える
だけど 夜風がバタン
扉を閉じるよ バタン
また開くよ バタン
もうまぼろしは 消えていた
あかりを消せば未練も消える
別れたあとの 女が見える