幕が下りても灯りは消えない
この日々の続きが息をしてる
ステージの端に光が滲むころ
言葉より先に風が触れた
終わりの文字を見届けながら
交わした言葉のひとつひとつが
空気に溶けて
消えていくのではなく形を
変えてどこかで揺れる
残響のように続く日々
静けさの中に
確かな温度
それが生きている証のようで
胸の奥に灯っている
コーヒーの湯気に揺れる朝がある
昨日よりも静かな色をして
見慣れた景色の隙間に新しい音が
混ざっていた
取り残されたわけじゃない少し
ページが進んだだけ
幕が下りても世界は動いて
見えない場所で次の章が
静かにほどけていく
寂しさのあとに残る余白と
重なりあった時間の匂いが
次の季節を呼んでいる
終わりはきっとはじまりの隣で
静かに息をしているだけ
消えた光を追わなくても
夜の色は消えていくから
この日々の続きがここにある
まだ言葉にならないまま
次の景色に混ざっていく
拍手が止んだあとにも
確かに残る温もりがある
それが未来の形なんだ
答えは遠くにあるままでいい