拙い歌を
キミだけが
笑わなかった
壊れそうなほど
弱いボクを
見捨てなかった
静かだったこの町が
気づけば賑やかになって
派手な照明や飾りが並ぶ
祭りの日になって
城の兵隊や流れ着いたキャラバンを
列に加えて
価値の無いボクは邪魔になって
切り捨てられる
キミが手を取ってくれたのを
忘れはしない
何回でもずっと歌いたい
間違っている世界を
忘れるくらい
救われたんだ
あの日から
着ぐるみが風船を配る
喜んでいる子供たち
工場は黒い煙を上げて
川魚も踊ってる
路地の裏のゴミ捨て場には
残骸となっていた友達もいた
ボクは幸運だ
こうして今も歌えるから
イルミネーションが素敵な
異国の文字の看板がある
音が鳴って 明かりがあって
人がいる方へ流れる
移動サーカスのピエロが
火のついたシャムシールを飲んだ
手を叩いて喜んだ観衆が真似をする
比べて 追いかけて 消耗
息を切らして
幸せだって忘れてる
キミのため歌えれば
それだけでいい
孤独じゃない
暖かい
必要ないと 良くないと
墓石に名前を刻まれていたとして
それでも
歌うから
そこにいて
声が届いていなくてもいい
キミの耳が聴こえてないことも気づいてるんだ