
消してしまうなら踊れよ 黎明
骨は拾うさ 不在の詩を
酩酊 舞って揺えばいい
でも 詩が終われば忘れてくれよ
心は挽き交ぜた腸誌のよう
右から左へ 誰かの皿へ
残骸だって欲しければどうぞ
——地瀝青(アスファルト)
——熱を
——夏の手触りを
空白は砂糖じゃ埋まらないんだ 位相幾何學(トポロヂヰ)
透明なこの言葉は 掛けまくも 語られぬものへの 祈り
嗚呼
ナナイナイナイ
ナナナイナイナイ
ナイナナイナイナイ
ナナナイナイナイ
ナイナナイナイナイ
ナナナイナイナ
ナイナナイナイ
ナイ
一つ詩を送り出すたび
餞の詞を ふいと啮む
沁みいるはずだ
「夢が死ねば 翼の折れた鳥」
せめて片眼じゃ済みゃあせんか?
本質に手を伸ばして遠ざかる 痛痒
下から上になぞれば消える
正解なんてありふれた 空想
愛だけ残る
願いに辿りつけなかったから
願いは見つめ返してくれた
そう際限無く この身を祈りの形に裂いて
失くしてしまったものの中に
名前すらないものもある
憂う——
人の夢いまだ夢いが
信じてもよいか人の言
嗚呼
ナナイナイナイ
ナナナイナイナイ
ナイナナイナイナイ
ナナナイナイナイ
ナイナナイナイナイ
ナナナイナイナ
ナイナナイナイ
ナイ
いとあはれ
舞う——
不在の輪郭を描き
夜は撓み 星は嗤いだすが
ことば言葉だけ燃ゆるように
かしこみ恐み 心にさいて咲いていた
わずかな 袖の重みに追いすがる夏
遠ざかる祭りの熱に融けど
聞食せ 不在の詩
ナイナナイナイ
無名綯綯禰 (名も無く绹い绹われた形代よ)
那名無㾍㾍 (その名も無き病は)
内那埿脮乃 (泥の内で腐り果て)
那堧内䀑乃 (砂の内で目を抉り)
㰙稲内纳意 (しなやかな稲にじを納め)
倷名纳渿内 (水音に名を納めている)
那為那為倷 (どうやっであなたを救えるか?)
㖠 嘶いて——今
意味を奪われ 名を削がれても
形を奪われ 骨が朽ちても
誰かの口に 詩が宿るとき
消え去るものも まだそこに在るから 在