今年も雪が
ひとりの夜道に降り積もる...
長いトンネルを抜けると
底暗い家路だった
凍えたアスファルトだけが
不香の花を呪った
膨らんだ風船は
寒空を彷徨った
行きずり袖つなぎ
おめでとう さようなら
遠くから霜を焦がす匂いがした
冬?
揺れも廻りも振れもしない
約束は消えたから
ひとりの夜道に降り積もる
そんなことでハイになれる
自分をきみが知ることはないだろう
雪がひとりの肩に降り積もる
膨らむ風船は
どこかできっと萎むさ
行きずり連れ合い
ありがとう さようなら
見上げると
底冷えが鼻を刺した
雪?
ある人はこう言った
ロマンスの神は死んだ、と
雪が
ひとりの肩に降り積もる
ロマンスの神とか
もう死んださ
雪が今年も肩に降り積もる
ひとりを刺す
約束は消えた
私だけが私を照らす
雪あかりが私を照らす